海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

2020-01-01から1年間の記事一覧

地味子とギャル子が仲良くなる話。

クラスにいる地味ボッチな女とギャルがなんか仲良くなっちゃうって展開、漫画とかでみたことない? あれって現実じゃありえない妄想的展開だよなぁ…… いや?待てよ?自分にもそんな時期があった気がするな!?!? 確か中学2年生の頃。 もちろん私が地味子側…

#岬みいなの今日のよいこと

今日は家に帰ったらゆっくり寝よう。そう思うことでなんとか通勤路を進んでいく。 あれ、ゆっくりしていいことはゆっくりしていいこととして、楽しいことは楽しいこととして自分はいつも認識しているだろうか? 眠りに落ちる直前にまでなぜか焦っていたり、…

Spotifyを使う理由

10代の頃には流行っているものをチェックすることに価値観を感じていなかった。 流行歌にはその時代の恋愛観やジェンダー観、経済などなどが反映されている。 昔の曲に触れる機会があってからようやくそう気が付いたのだ。 自分の好きなものだけではなく、…

映画『スパイの妻』感想

一九四〇年。少しずつ、戦争の足音が日本に近づいてきた頃。聡子(蒼井優)は貿易会社を営む福原優作(高橋一生)とともに、神戸で瀟洒な洋館で暮らしていた。 https://wos.bitters.co.jp/story.html 満州から帰ってきた夫の優作の様子がおかしい、なにか隠し…

感想『人生を豊かにしたい人のための講談』

いま人気の6代目神田伯山(松之丞)から講談を知った典型的なにわかが私です。 講談を聞いていると疑問が湧いてきます。 講談とは一体なんぞや???? 聞けば聞くほど講談のイメージがぼんやりしていきました。読み物のジャンルがあまりに広い。講談師のス…

パンがなければケーキを食べればいいじゃない

ああもう、まったくなにも進まない。手がつけられない。落ち込む。 悩んで行き詰ったときは感情をシャットダウンするのだ。 問題がそこにあるのであれば解決すればいいじゃない。 やる気の有無なんかどうでもよくて、やらなきゃいけないことはやればいいじゃ…

前向き研究

あるところで目に入った言葉。 「新型コロナウィルスの(中略)に関する前向き観察研究」 前向き…??? 新型コロナのことを考えるとみんなネガティブになっちゃうけど、ポジティブに研究していこうぜ⭐︎という意思を表明しているのか…?? 正式名称で???科…

市民のための図書館という存在について

市内の図書館に久しぶりに行った。 利用者カードを再発行しようとしたら、名前を書く欄の横の性別の「男・女」の欄が手書きで消されているのが目に入った。 ああ、そうだ、わざわざ性別を書く必要ないものね。 性別を書かなくてよいって、誰かにとっては細か…

感想『ゴールデンボンバーのボーカルだけどなんか質問ある?』

『ゴールデンボンバーのボーカルだけどなんか質問ある?』 鬼龍院翔…キリショーが某にちゃんねる風スレッドの形式で幼少期から近年までを語る自伝。 重めの出来事が書いてあってもこの形式だと気張らずに読めるうえに分かりやすく、型にハマらないゴールデン…

エモーショナル・フィルター

感情の動きが文字になる、音楽になる、漫画になる、映画になる。世間に認識される。 生存フィルターという感覚がある。生き残ったものしか語れないことがあるということだ。 「学校や仕事をやめたってどうにでもなるよ!私は学歴もないし雇われることにも向…

誰もが消費コンテンツになる世界で

ネットを見ていると、なにが閲覧数が伸びやすいのかが素人にも分かってくる。 このブログの閲覧数を増やすにはどうしたらいいか? 瞬間的なものは置いておいて、根本的に1番最初にすることとして、「誰がなにをするところなのか」を分かりやすくする必要があ…

良い子でいたかったんだよ

小説、演劇、講談…とにかく物語が好きだ。だけど自分で作ろうみたいな気持ちになったことがほぼない。いろいろとその理由は浮かぶ。 小説家など感受性で仕事をしていくことはどうせ無理だからやる必要もない、と子どもの頃に当時は理性的に判断していたつも…

小学生が読書を手に入れること

「あんたには本があるからいいね」 しみじみと言われた言葉。小学生の頃に母から言われて印象に残っていた言葉だ。母は本を読むどころか、音楽も聴かず酒も飲まずかといって料理が好きとかそういうわけでもなく文化を摂取することも趣味も娯楽もない人である…

ナミダ・コント・ロール

急に職場で泣いてしまった。うわ〜、最悪だ。さいあく。サイアク。 感情的な女。精神が弱い。幼稚。うわ〜。2年ぶり2度目。2度あることは3度ある。あったら困る。 泣かないように完全に身体をコントロールしたい。だけど涙が出ちゃう、女の子だもん。 いや、…

Q.食事の時間は必要ですか。

たまに思う。生きるために必要な栄養が錠剤やカプセルで取れるなら、それだけでいい。 疲れているとき、忙しいとき。ゆっくりと味を楽しむような食事や、楽に会話ができる人との食事がしばらくできなくなる状態が続く。甘いものは欲しくなる。しかしそれは即…

「夢の向こう、約束の場所」

夢の中でだけ行ける場所があるのは私だけだろうか? その場所がどんなところだったかは思い出せない。そこは実際には存在しない場所なのだ。夢の記憶は起きたときにはあっても、すこし動いたりするとまったく思い出せなくなる。なにかがあった、という感触だ…

観劇体験について言葉にしたいが難しいんだYO!

劇場で演劇を観ました。それは一時期、新型コロナウイルス 「COVID-19」によってわたしたちが失っていたものでした。「COVID-19」が一体どんなウイルスなのか、対策はどうしたらいいのかが少しずつ分かってくると、演劇も再開され始めました。 いまでもそれ…

『娚の一生』(西炯子)感想

『娚の一生』(おとこのいっしょう)全四巻を読みました。見たことある絵だなと思っていたら西炯子先生って『都会のトム&ソーヤ』(著 はやみねかおる)の挿絵のにしけいこ先生なんですね。好きなわけだ。 東京の大手電機会社に勤める堂薗(どうぞの)つぐみ…

夢みる高校生

いつもふわふわしていた。わたしの世界は家と学校だけであるのが現実であるはずだった。そんなことにも気が付いていなかった。 家庭ではまともに感情のやり取りができる人がいなかった。学校へ行くことは義務だと思っていたからいちおう通っていた。義務教育…

嫉妬すらできない

9月が去った後の朝は小雨が降っていた。涼しくて過ごしやすいはずの気温であるのに手足が心なしか重い。気に入っている傘を選ばず、ビニール傘を持つ。 出勤途中は相も変わらず芸のないネットサーフィン。はてなブログのトップページである記事に目が留まる…

「ネットの片隅でアイを叫んだけもの」

ブログを書くことを習慣にしたら、文字にしたいと思うことが日常でふわっと出てくるようになった。それは深掘りしたい感情や場面があり、なおかつ意識できるということだ。 ああ!自分が確かに存在している! 社会人になってからの忙しさなどで自分の思考が…

これは痛みに対するただの愚痴

耳が痛い。ああ、残念ながらこれは比喩じゃない。物理的なものだ。左耳の奥。普段は意識していない場所が急に主張をしてきた。そこに痛覚があるのは分かったよ、分かったから大人しくしてくれないか。 だんだんと顎まで鈍い痛みがしてくる。よって食事がしに…

「SNSのかたち 心のかたち 人のかたち」

ツイッターは感情が出やすい。脳内からそのまま出るようなスピードをもってつぶやく140字以内。反射的にするRT、リプライ。その積み重ね。 悲しいことは悲しいままに、悔しいことは悔しいままに、嬉しいことは嬉しいことのままにつぶやいてタイムラインに流…

自分が綺麗じゃないこと知ってるくせに

「すごく根が良いから」と言われて嬉しくなった自分がいた。恥ずかしかった。明らかにお世辞だし、他になにも褒めることがなかったから出てくる言葉なのに嬉しくなってしまったのだ。ほかの人にも同じようなことを言われて同じことを思った記憶が出てくる。…

おすすめの映画あったら教えてください

なに観たかって記録残さないと忘れちゃうよね。というわけで残します。 大学生のときに観て覚えている作品たちです。 ハイブランドの精神、物語に興味を持ったことがきっかけの4作 『シングルマン』監督 トム・フォード 出演 コリン・ファース『イヴ・サン…

忘れられない一言ってあるよね

中学生の頃に、ある職種に憧れた。女性が多い職種で、人と向き合う仕事だ。将来、人生として目の前の人の役に立てるようになりたかった。それは生きる糧になるという打算的な気持ちもあった。この頃から結婚しないと考えていたので、人の役に立つ場面や生き…

夏の終わりに

忘れてしまった感情、感覚や場面がある。 言われて嬉しかったこと。 ふと息がしやすくなったとき。 偶然見れた綺麗な景色。 悩んだ末にたどり着いた場所。 他人には重要だと思えなくても私には大切なものたち。 絶対忘れないだろうと思っていたことこそ忘れ…

決定論者じゃないけどさ、

楽しい、悲しい、悔しいなど自分の感情がどう動くかって自分の元々の性質と幼少期の出来事が深く関わってくるんじゃないかなと思う。 モチベーションがどこからくるかとか、なにに価値を置くかとかも含めて。 多分そういうのって努力とかでどうにかなるもん…

実物の質感 『和功絶佳展』

ウィズコロナの時代だけど、実物をみないと分からないものってありますね。 Twitterで見かけた『和功絶佳展 令和時代の超工芸』(パナソニック汐留美術館)が面白そうだったので行ってきました。 『螺鈿迷宮』という本から螺鈿には興味があったのですが、工芸…

音は言語

私は音楽というものが分からない。無知である。多分あんまり音程というものの概念も理解していない。どんな楽器がどんな音を出すのかもよく分かっていない。そしてその無知のうえに音そのものに対する感受性が低い。 音楽に対する感受性が高い人は、音に対し…