海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

パンがなければケーキを食べればいいじゃない

 

ああもう、まったくなにも進まない。手がつけられない。落ち込む。

悩んで行き詰ったときは感情をシャットダウンするのだ。

 

問題がそこにあるのであれば解決すればいいじゃない。

やる気の有無なんかどうでもよくて、やらなきゃいけないことはやればいいじゃない。

なにかできないことがあるならば、できるようにすればいいじゃない。

 

それができないから悩んでいるわけだけど、そこの悩みの感情をぶん投げておいてどう解決するかだけを考えるほうが楽なのだ。

 

就活しているときに、私のことなんて採ってくれる会社ないのでは?という感情が大きくなってしまったことがあった。この感情と真正面から向き合って徐々に自信を回復させていくなんてことをするには莫大な時間と労力が必要だ。

なにかしらで発表されるようなモデルケースだったり、小説だったりしたら、周囲の応援や自分の経験の積み重ねをして「無理!」から「できるかもしれない」「きっと大丈夫」と成長していくんだろう。

でも私の場合、感情に注目してしまうと、とにかくダメなのだ。

だから、「就職できないかもじゃなくて、就職しないといけないんだからする」と無茶苦茶な感情のぶん投げ方をした。

 

たぶん、私はまだ打つ手立てがあるうちから感情のほうが行き詰ってしまって動けなくなることが多い。不安を感じやすい性質や、自分に自信がないことなどが原因にあるのだろう。根本的にそこに向き合う必要もあるんだろうけど、それは個々の直前の悩みで向き合う必要があるわけではない。

 

感情の伴わない一歩でも、進んでしまえば案外そこから進めていけることがあるのを知っている。ぶん投げた感情は後から遅れていつのまにか別のかたちでついてくることもあるから感情がなくなるわけではない。安心して不安や悩みの感情をぶん投げていい。