海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

実物の質感 『和功絶佳展』

ウィズコロナの時代だけど、実物をみないと分からないものってありますね。 Twitterで見かけた『和功絶佳展 令和時代の超工芸』(パナソニック汐留美術館)が面白そうだったので行ってきました。 『螺鈿迷宮』という本から螺鈿には興味があったのですが、工芸…

音は言語

私は音楽というものが分からない。無知である。多分あんまり音程というものの概念も理解していない。どんな楽器がどんな音を出すのかもよく分かっていない。そしてその無知のうえに音そのものに対する感受性が低い。 音楽に対する感受性が高い人は、音に対し…

なんで好きなんだろう

私が好きなテレビ番組を挙げる。 『太田伯山(太田松之丞)』『太田上田』『伯山カレンの反省だ!!』『世界はほしいモノにあふれてる』『夜の巷を徘徊する』『ヘウレーカ!』 TVerで必ず観るもの、時間があえば観るなど状況はそれぞれだけどどれも面白いんだ…

あまりに確かな衝撃・講談「いかけ松」

『日本の話芸 一龍斎貞水 講談「文化白浪 いかけ松」』 https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2020072624265 あっ、人間国宝の人じゃん!観よ〜!となんとも軽い気持ちで観たら衝撃を受けました。 いかけ屋という職業の松五郎の生い立ちから、悪に走るまでの物語…

アルコールで乗り越えられた日もあるけれど

なんで大人はお酒を飲むのだろうか。 大人になって社会人になって、これはなるほどと納得した。 働いて疲れて帰ったときにはもう、自由にできる時間も体力も精神力も限られているのだ。 そんなときに酒という趣向品はえらい。プシュッと缶を開けるなり瓶から…

愛するべきこと

自分のことが心底嫌いだ。しまいの果てに人間そのものの摂理とこの世界に絶望して生きるのも嫌になる。この世は醜いもので溢れている。闇を消すことは不可能だ。 先日は原爆が落とされた日であり、8月15日は終戦の日だ。この日のことを思うと、闇の中で先人…

娯楽と、芸術と、資本主義

「こんなに素敵なものがあるのをたくさんの人に知ってほしい」 その純粋な気持ちでぐわっと行動できる能力のある人があるジャンルに現れてそのジャンルが栄えていくのを見るのはとても気分が良い。 「これからも成長していくので、目を離さないでついてきて…