ウィズコロナの時代だけど、実物をみないと分からないものってありますね。
Twitterで見かけた『和功絶佳展 令和時代の超工芸』(パナソニック汐留美術館)が面白そうだったので行ってきました。
『螺鈿迷宮』という本から螺鈿には興味があったのですが、工芸にはとにかく疎いのが私です。
それでも実際にみると感動した作品や自分のなかで新たな気持ちを覚えた作品がありました。
伝統工芸的な技法、素材による表現の可能性。
物というのはアイデンティティに深く関わるもので、大量消費の時代にはアイデンティティが揺らぎやすいという感覚が私にはある。
古来からあるものと今を生きる者の表現の模索が組み合わさったときの可能性ってすごい広いものがあると感じました。
素材そのものの美しさ。
これは特に実際にみないと伝わらない。今までこういった作品等を写真で見かけたりして正直よく分からないなぁとよく思っていたものです。実際に初めて見てみて、綺麗だと惹きこまれた自分にびっくりしたくらいです。
緻密な作業や作品そのものから伝わる情念みたいなもの。
工芸作品は二次元のデザインではなく、三次元の立体である。すっごい当たり前のことなんだけど…画面上ですべてを片付けたくなる時代に三次元で実物をみる感動を教わりました。
周囲の光との関係があったり、見る方向で新たな魅力を発見したり。
この展示会は写真撮影可なだけではなく、ホームページでVRで無料公開しています。
それができるのは実物を見て分かる魅力が絶大だからなんだなぁ。綺麗なものを見るのはいいですね。
最後にショップで『日本伝統工芸 鑑賞の手引き』を買ったので読むぞ〜〜!!!