海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

愛するべきこと

 

自分のことが心底嫌いだ。しまいの果てに人間そのものの摂理とこの世界に絶望して生きるのも嫌になる。この世は醜いもので溢れている。闇を消すことは不可能だ。

 

先日は原爆が落とされた日であり、8月15日は終戦の日だ。この日のことを思うと、闇の中で先人たちが築いてくれた光をふと認識する。今、私が戦争の恐怖に怯えることなく日々を過ごしていられるのは、平和のために尽力をしてきた先人たちのおかげであることは間違いない。

そして、勉学に励む機会が与えられていること。男女平等の投票権。皆保険制度などの医療体制。将来の人間のためにと尽力をしてきた先人たちの光が挙げたらキリがないほどにある。

 

だから感謝して頑張って生きろみたいな言葉は私には響かない。それでもこの世界が嫌なのだ。それでもこのたくさんの光のことはただただ愛おしいと思う。