海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

2021-01-01から1年間の記事一覧

神田伯山の独演会で元気をもらった話

神田伯山先生の独演会に行ってきました。 2021年3月4日大宮ソニックシティにて! コロナ対策で2505席のところ794席で開催。 観客席は仕事終わりのリーマン、若い女性、高齢のおばちゃんグループ、などなど老若男女さまざまでした。 前座さんが「海賊退治」。…

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』感想

⚠︎ネタバレを含みます⚠︎ ⚠︎一回観ただけの勢いで書いているので、私自身の感想が今後変わる可能性もあります⚠︎ ではでは… エヴァは観た人それぞれ思い入れがあるだろうなと思う。自分の人生と重ね合わせてみたり、長い時をエヴァと共に歩んでいったり、また…

10年前、テレビの前

あの大震災の記憶を振り返ってみて呆然とした。うまく思い出せない。いや、そんなバカな。 あの瞬間は春休みでひとりで家にいた。高校入学を控えた中学3年生。東京の近くに住んでいたけれど、人生で体験したことのない揺れだった。やけにいつもいるリビング…

海堂尊『コロナ黙示録』感想

「世界初の新型コロナウイルス小説」 新型コロナはリスキーな目下の問題なのに、長編小説を書きあげてしまうだなんて速筆の海堂尊先生だからこその作品である。 『チーム・バチスタの栄光』からのファンとしては帯に書かれている登場人物を目にするだけでニ…

私とあなたが「無敵の人」になる可能性

インターネットスラングで「無敵の人」というとなにも失うものがない人のことをいう。 『いわゆる「社会的繋がり(他者へのコミュニケーション)の皆無」「家庭環境・無職・挫折などに起因する価値観の崩壊と劣等感の誇大妄想」などの条件により失うものが何も…

ハロプロというアイドルの音楽

ハロープロジェクトは歌って踊るアイドルである。現在、これを否定する人はいないと思う。アイドルと音楽について議論が交わされていることに関連して、私が考えたことを書いてみようと思う。最初に言い訳をすると、これは音そのものや音楽の歴史について知…

そういえば好きだったこと

いつもの道と少し違うところを歩いてみる。 チェーン店が並ぶ大通りの隣の道を選んだ。個人店が並ぶ昔ながらの商店街の名残のようなものがある世界が広がっていた。和菓子屋、ケーキ屋、やっているのか近くに寄らないと分からないような定食屋。 和風の小物…

ゆらゆら揺れて、ここはどこ

ひとりの人間である。肉体があり、自我を持ち、生活がある人間である。究極的には自分のことは自分にしか助けられないし、感情を寸分たがわず別の人間と共有することはできない。孤独な個人であり、精神と身体は自分のものであることを認識する必要がある。 …

#黙食 #個食 のススメ

おやすみの水曜日。 目覚まし時計をセットせずに自然におきて、朝ごはんを軽く食べて、布団を干して、掃除機をかけて、ちょっと息が上がるくらいの体操をした。 お昼時を過ぎるのをあえて待って、歩いて1人で回転寿司屋さんに行く。 タッチパネルで好きなネ…

今更ながらに今年の目標

今年の目標は、わがままに自分のやりたいことをやる。 今までも人の目を気にするタイプじゃなかったけど、バランスを取りたいという気持ちで行動を決めることはあった。 大学生の頃は、学業、遊び、バイトなどのバランスが極端に崩れないようにしていた。 そ…

「忠臣蔵」ってなぁに?

講談で人気の赤穂義士伝?忠臣蔵?ってなぁに?と思って歴史ヒストリアで忠臣蔵の回を観ました。 こういう経緯があって…亡き主君に忠義を尽くすために、死ぬものと覚悟して46人で討ち入り……つまりはまぁ首を取りに行くという…武士道だ…ナルホド…と流れを理解…

新卒1年目、すぐにボロボロになった話。

⚠︎暗い内容です⚠︎ 希望持って入社した新卒1年目、このままだと殺されると思った。 人を信頼してはいけないことを知った。 自分を守るのは自分しかいない、常に自分を守ることを考えなければならない。それが辛かった。 上司、会社という圧倒的な権力。 私の…

自分の中身

好きな人を自分の中に吸収して、それを時々取り出して眺める。 誰かとずっと一緒にいることはできない。私も誰か自身も、周りの環境も、常に変化していくものだからだ。相手へのお互いの感情を常に同じ熱量で永遠に保つことはできない。それがこの世の真理で…

脳と身体のスピード

文章を書くのが遅い、と思っていたがタイピングが遅いだけかもしれない。 いや、タイピングも遅いというのが正解か。タイピングは小学生の頃、父のパソコンのゲームで覚えた。 「なんのためにこれをやるのか?」という疑問を持って続かなくなるためにゲーム…

感想『桂馬の高跳び 坊ちゃん講釈師一代記』

六代目神田伯山の大師匠にあたる二代目神田山陽の自伝。 神田伯山のPen BOOKSで「これは絶対読んでほしい」と紹介されながらも絶版であった『桂馬の高跳び 坊ちゃん講釈師一代記』が文庫版として出版されたのでわくわくしながら読みました。 お金持ちの坊ち…