海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

脳と身体のスピード

 

文章を書くのが遅い、と思っていたがタイピングが遅いだけかもしれない。

 

いや、タイピングも遅いというのが正解か。タイピングは小学生の頃、父のパソコンのゲームで覚えた。

「なんのためにこれをやるのか?」という疑問を持って続かなくなるためにゲームは苦手だ。

このゲームはタイピングができるようになるためにやるという目的があったから続いた。

タイピングができる父がなんだかかっこよかった。私が「すごーい!はやーい!」というと父は「別にそんな速くないよ」と謙遜した。

 

自らのケータイを持つようになり、タイピングをする機会は減った。

つまり、小学生のあの頃以降はほぼキーボードに触っていなかったのに何故か自分のタイピングは遅くないと思っていた。

遅いのである。自分で困るくらいには。

そして父は謙遜していたわけではなく、本当に速くなかったのだと知る。

 

父はいま、スマホの入力に慣れずスマホでもパソコンと同じキーボードの画面を出してローマ字で入力しているらしい。

フリック入力便利なんだけどな。ローマ字と違って一手で出来る。

時代は変わる。これからどんな新しいものが出てくるか分からない。私はそれについていけるだろうか。