海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

日々雑感

娯楽と、芸術と、資本主義

「こんなに素敵なものがあるのをたくさんの人に知ってほしい」 その純粋な気持ちでぐわっと行動できる能力のある人があるジャンルに現れてそのジャンルが栄えていくのを見るのはとても気分が良い。 「これからも成長していくので、目を離さないでついてきて…

自殺の対策、その意味

そもそも、自殺はしてはいけないのか? 自殺してはいけないとして、それはなぜかという結論としては倫理的な面でしかないと思う。みんなが無意識的に生きることを選んでいる世界において、自殺は秩序を壊すタブーなのだ。それを「神さまからもらった命は大事…

差別について考え途中のこと

・差別をする人は弱い人だと思う。 人の弱さという引き出しは周囲の状況……経済状況だったり孤立だったり不安だったりから開かれてしまう。 差別はいけない、当然のこと。でもただただその正論を振りかざすのではなく、差別の根本になにがあるのかを考えたい…

はじめての、寄席!

神田伯山にハマりまして、(https://a2020-01.hatenadiary.jp/entry/2020/05/10/223430 ) 新型コロナ禍で閉まっていた寄席が遂に再開されたので実際に足を運んだお話です。 人数制限をして席を開けるなど対策のあるなかでの新宿末広亭7月の上席はなんとも豪…

それはただの自己愛の極み

生活のためのがんじがらめな仕事で時間をなくして思考がなくなり、自我がなくなる。 たくさんの情報にいつのまにか流されて、いろんなものに共感して、情熱に感化されて、結局自分がどうしたかったのか分からなくなる。 自分のかたちが消えてしまう前に形を…

不倫と正論、たぶん似てる

下品だな、と思う。 芸能人の不倫報道は度々起こる。今回はあの人が、次はこの人が。その度に「そんなことをする人に見えなかった」「CMの契約等の経済損失はどれくらいか」「不倫も芸の肥やしだ」「不倫相手も悪い」「子どもがいるのに」毎回同じような言…

良いものしか見てこなかった

講談師の神田伯山(松之丞)が、寄席には面白い人もつまらない人も出るからなぜウケてないかと分析するようなことをしていたというような内容をラジオで言っていたのを聞いて、ふと思ったこと。こうしたらいいのに、というような見方を私は今まで見てきたもの…

希死念慮についての話

死にたいと初めて思ったのはいつだっただろうか? 死についての原体験を思い出していこうと思う。小学3年生くらいのときに近しい親族の葬式があった。ご遺体が棺に収められていて綺麗にされているなぁと思うと同時に恐ろしかった。大人たちがいつもは見せな…

GWに神田伯山にハマった話

きっかけは、ファミリーヒストリー。 有名人の先祖はなにをしていたかということを調べていくNHKの番組で、2020年4月27日の放送内容が「講談師・神田伯山。100年以上前、5代前の先祖が南米に向かい、その後、消息不明になっていた。今回、その人物が…

なぜ書くのか?これでいいのか?

なぜブログを書くのか。 就職してびっくり、疲れからか自分の考えていたことみたいなものが吹っ飛んでしまった感覚があったんですね。新卒1年目なんてそんなもので仕事だけに集中するべきかもしれん。それでも自分がなくなるということに危機感があったので…

物とアイデンティティ

サブスクとは、料金を支払うことで一定の期間サービスを使う権利を買うことである。 映画や音楽のエンタメ系から盛り上がり、いまは服やバッグ、車なんかもあるのだとテレビニュースで紹介されていました。 そこで出演者が「持った瞬間に市場価値が落ちるも…