ふと、改めて講談の好きなところを箇条書きしていきたいと思ったのでします。
・音だけでも楽しめる気軽さ(映画を見たり読書する元気がないときでもOK!)
・想像力を働かせて楽しむことができる
・話がシンプルであったり突破であっても読み手によって魅力がつまっていて、ひとりで語る(読む)という芸への興味深さがある
・いろんなことを知っていくと世界が広がっていくような楽しさがあり知的好奇心を刺激される
・歴史も深く話の数も多く、追いきれないジャンルであり新たな発見が常にある
・同じ話でも、いろんな講談師のものを聞き比べすると違いがあって面白い
・むしろ同じ人でも年齢や会場の雰囲気などなどで別物になるので何度聞いても面白い
・演者と観客の一体感が高まった瞬間の高揚、生物である儚さ
・脈々と受け継がれてきた伝統芸能であり、その世界にどっぷりと浸かることで江戸時代などと現代が断絶されたものではなく積み上げられた繋がっているものだと実感できる(音がメインでシンプルだからこそそのような想像力が働くのかもしれない)
・なんだかよく馴染みのあるような、自分のテリトリーのなかの文化であるという感覚が講談の世界にはあり、日本で生まれて育ってきたというアイデンティティが自分にあることを発見できる
・現代の西洋化された感覚とは違う視点があり、新たな視点で物事を考えられたり視野が広がって楽になるような感覚を覚えることがある
・「教え」「説教」的要素があり自らの人生を考えるきっかけになる(現代でいうコーチング的な要素?講談師、講釈師は「先生」だしね。)
・杓子定規な正論だけじゃ生き残れない世界で生きる生命力の強さを吸収できる
・講談師は個性が強い人が多く、魅力的
・年齢を重ねても面白くて素敵な人たち、特に生き生きしてる女性の講談師の方々を見ると歳を重ねることへの恐怖が和らぐ
・チケットの値段が安価で過度な商業主義がなく、趣味として続けやすい
・公演回数が非常に多く、予定を合わせられなくても過度に落ち込まずに済み社会人に優しい
まとめると、自分に足りなかったものや世界に触れる喜びがあり、またその流れで内省を促し自らの血肉として取り入れることを無理なく自分のペースでできる、ということかもしれない。
……無理やりまとめた感があるが、今考えてるのはそんな感じ!
----------------キリトリ線----------------
この前、末広亭の夜席に途中から行けたんだけど楽しかった!