海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

水槽のなかにいる

 

自分の限界について考える。

 

世の中にはいろんな情報が溢れていて、その海の中にいると自分の可能性まで無尽に溢れているような気に無意識になっているのかもしれない。

 

しかし現実は自分の身体を使って、そのなかで自分のキャパシティとそこにある環境の中で生きるしかないのだ。

 

自分のキャパシティはかなり狭いらしく、それを自覚していないときは自分のキャパを超えたことをしたいのにできなくて苦しんでいた。

しかし限界を徐々に理解していく。

 

人生というもののイメージが、海で好き勝手に泳ぐようなものから水槽の中でくるくる回る姿に変化する。

それは滑稽だけれど、誰もがみんな身体という水槽は飛び越えることができないものだからそういうものなのだ。

私の水槽は小さいかもしれないけれど、海と比べたら水槽の大きさなんてたいした違いはない。

 

人生の時間は限られていて、その中で人が自分の意志を持って行動できる時間なんてほんの一握りだ。

だから水槽のなかでどう幸せにくるくる回るかを目指した方がいい。

 

理想と現実のギャップに苦しくなった時は、水槽のなかにいることを思い出して想像すればいい。

 

水槽を眺めているのは神さまなんだろうか…