海底の先

日常や本、映画などで心が動いた瞬間を文章にします。

泥臭くってキラキラしてる。

「私の人生 エンジョイ!!」

と叫びたくなる魔法がそこにはあった。

 

モーニング娘。'21の新アルバム

『16th~That's J-POP~』

には前を向く圧倒的なエネルギーが詰め込まれている。

 

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私はポジティブなものがなんとなく苦手だ。前向きであるのを押し付けられるのは辛い。押し付けられるもののなかにある、なにかを無視している感じ。ポジティブを押し付けられると、自分が前を向くよりもずっとずっと奥の暗い段階にいることを認識してしまう。

 

ところがどっこい、このアルバムは「優柔不断がおさまらない 全然決まんない」というなんともストレートな不安の歌詞から始まる。

 

現状への不安がこのアルバムの根底にはある。

 

「万年孤独 愛情不足 ウサギちゃんシンドローム

「ねぇ 君は怖くないの?」

「なんか変だよ なんか変だろ 寂しくて」

 

現状を見つめて不安を認識すること。

「本音を論じたい」

youtu.be

 

 

その後にようやく向き合えるものがあり、見つけられるものがある。

 

「まだ間に合う べつ道もある」

「人生って 綺麗事じゃない」

「ニキビとか 気にしちゃいないよ」

「人生って なんとも無理な場面から なんとかするから なんとかなる」

 

表現された不安に共感できたから、いろんな言葉が押し付けられているものではなくなる。

これは自分に言い聞かせて鼓舞するための歌詞だ。 

 

不安とそこから前を向こうとする気持ちがアルバム全体を通して入り乱れて繰り返されるのだ。

 

この歌詞がモーニング娘。という大看板を背負いながら戦う少女たちの青春や個性の詰まった歌声でさらに色鮮やかになる。

 

そして最後の集大成『青春Night』!

 

youtu.be

 

「幸せってまっすぐ選ぶだけ」

 

現状への不安を根底にしながらもがいてあがいて望む場所に行こうとする曲たちはきっと聴く人たちの力になってくれる。

私の人生は私が幸せにするしかないのだ。